SCIENCE AGORA

生物多様性と遺伝子撹乱~外来種と在来種~
Aa-074

資源の乏しい我が国の生活や産業は、外国の生物や自然からの恵みにより支えられてきた。同時に外国の生物・外来種は、我が国固有の生物・在来種をはじめ生活、産業に被害をもたらしている。また、同じ在来種でも地域により遺伝的形質が異なり、近年、在来種による生態系・生物多様性への影響について関心が持たれるようになっている。本企画は、生物多様性を軸として、特定外来生物、地域性在来植物、遺伝子撹乱、遺伝子技術の有効利用等をテーマとし、パネルや生体、剥製等の展示により、各テーマの情報を提供する。また、解説員との対話やクイズによる生物多様性に関する理解の深化と各地の活動している団体を紹介し、情報と人的ネットワークの形成を図る。

企画提供者 生物多様性保全協会
開催日 11/5(土)、11/6(日)終日
会場 A会場(日本科学未来館)1階
形式 展示・実験・説明
URL http://biodiversity.or.jp/scienceagora2016.html
備考

開催報告

本企画では、特定外来生物と在来種について理解を深めてもらうことを目的に、アライグマとタヌキの剥製やオオクチバス、ブルーギル、ウシガエルなどの生体を展示し、多くの来館者に、間近で実際の大きさや色、質感を見ていただきました。
また、各地で増殖し早急な対策が求められているミシシッピアカミミガメと在来種のスッポンやニホンウナギには、触ることもでき、特に生きものに触れ合う機会が少なくなった子供たちには、ちょっとしたドキドキの体験を提供することができました。
アンケート調査の結果によれば、多くの来館者は、身近な水辺で見られる小さな魚の大部分が、「メダカ」ではなく、実はカダヤシという特定外来生物であることを知りませんでした。「カダヤシなんて知らない」という人達には、メダカとカダヤシの生体の比較展示は、役に立ったと思います。
限られたスペース、限られた時間の展示でしたが、来場者が「自然は楽しい・自然は大切だ」という思いが少しでも蘇ったら、企画提供者一同、大変嬉しく思います。


参考URL
http://biodiversity.or.jp/scienceagora2016.html

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