SCIENCE AGORA

芸術、科学、技術、クリエイティビティ
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私たちは、現在、人間とテクノロジーの関係性が劇的に変化、発展しつつある時代のさなかにあります。こちらのキーノートセッションでは、芸術、科学に携わる方々、そしてこれまでは伝統的に区別されてきた両分野において、橋渡し役を務める日欧専門家の方々に登壇頂き、コンピューターやロボットがもつ力と、近い将来、私たちの活動、特にクリエイティビティという観点において、どのような影響や挑戦をもたらすか、議論を交わします。本セッションのタイトルでもある、「芸術、科学、技術、クリエイティビティ」の関係性を中心に、「人間が産み出す芸術とクリエイティビティという領域において、何がユニークなのか?」、「芸術と科学におけるクリエイティビティの関連性は?」、「科学とテクノロジーは、クリエイティビティを高めることは出来るのか」、「そもそも機械自身が、クリエイティビティをもつことはできるの?」、「創造というプロセスにおいて、感情や感覚はどの程度重要なのか?」など、さまざまな質問を取り上げます。写真は昨年のサイエンスアゴラにおける、キーノートセッションの様子。

We are now living at a time when dramatic changes and developments are underway, perhaps at the cusp of a shift to new relationships between humans and technology. This keynote session, involving speakers from the arts, sciences and those involved in building bridges between the traditionally distinct worlds, will explore how the power of computers and robots might challenge human activities in the near future, particularly as they relate to human creativity. During the session, the participants will seek to address some key questions around relationships between arts, science, technology and creativity. For instance: What is unique about the human domain of art and creativity? How is creativity in art and in science related? How can science and technology enhance creativity? Can machines themselves be creative? How important are emotions and sensory perceptions in the creative process?

企画提供者 駐日欧州連合代表部
開催日 11/5(土)15:30-17:00
会場 F会場(東京国際交流館)3階 国際交流会議場
形式 シンポジウム
URL http://www.euinjapan.jp/connect/events/
備考 同時通訳あり

開催報告

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登壇者の紹介

●モデレーター:

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

フィリップ・コドニェ(フランス国立科学研究センター(CNRS)北アジア(日本・韓国・台湾)地域事務所 所長)
2015年2月1日よりフランス国立科学研究センター(CNRS)北アジア(日本・韓国・台湾)地域事務所所長。人工知能、言語プログラム、組み合わせ最適化、論理、コンピュータベース音楽に関する研究成果は120以上の国際科学刊行物や講演会で掲載・発表されている。

●登壇者:

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

ゲルフリート・ストッカー(アルスエレクトロニカセンター ディレクター)
メディアアーティストおよびテレコミュニケーションエンジニア。1995年より、オーストリア・リンツに拠点を置く、メディアアートの世界最高峰の機関、アルスエレクトロニカのアーティスティック・ディレクター(芸術監督)として勤める。1995年から翌年にかけて、アルスエレクトロニカ内にて、R&Dとしての役割を持つメディアアート研究所、アルスエレクトロニカ・フューチャーラボを取りまとめる。2004年より、アルスエレクトロニカが展開す多数の国際展示を手がける。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

渋谷慶一郎(ピアニスト/電子音楽アーティスト)
1973年生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。2012年には、初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」をYCAMで発表。同作品は、その後、東京、パリ、アムステルダム、ハンブルグ、オーフスで公演が行われ、現在も世界中から上演要請を受けている。これまでに複雑系研究者の池上高志、ロボット学者の石黒浩、アーティストの杉本博司、パリ・オペラ座・エトワールのジェレミー・ベランガール、ルイヴィトンやピガール、エルメネジルド・ゼニアといったファッションブランドと横断的なコラボレーションを行う。現在は東京とパリを拠点に活動を展開している。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

池上高志(東京大学 大学院総合文化研究科 広域システム科学系 教授)
東京大学にて物理学の博士号を取得。おもにコンピュータを用いた構成的な理解を目指す研究を行う。対象は広く、化学反応と自己複製、生態系の進化、ゲーム力学系、認知的相互作用、などを扱っている。対象を、いかに時間発展のダイナミクスとして、とらえるか、というのが共通の視点となっている。著作は『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』 (青土社 2007)、『生命のサンドウィッチ理論』(講談社2012)など。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

ジェラルド・アサヤ(フランス国立音響音楽研究所(IRCAM) 研究員)
1992年からIRCAM/CNRS研究ラボにて代表を務め、音楽の表現法とそれに関連するプログラミングや技術について研究する。また、国際的に使用されているOpenMusic やOMaxと呼ばれる音楽研究環境をデザインした。

アゴラ市民会議「どんな未来を生きていく? ~AIと共生する人間とテクノロジーのゆくえ」

ビアトリス・デ・ゲルダー(マーストリヒト大学 心理・神経科学部 教授)
認識神経科学の教授をするほか、マーストリヒト大学にて脳・感情研究室のグループリーダーをしている。また、200を越える科学記事や本の著者でもある。代表作は200年に発行された「Out of Mind: Varieties of Unconscious Processes」。

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