SCIENCE AGORA

ドラマ「遺伝学的検査が家にやってくる!?」
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遺伝学的検査を受けるか否かを迷っているがん治療中の母を巡って、父や娘が各々の考えや思いを表出させるドラマ「遺伝学的検査が家にやってくる!?」(企画者が制作した約10分間の短編映像)を上映します。個人の遺伝情報を活用した個人の体質に適した医療(ゲノム医療)が実用化されようとしています。ゲノム医療を活用する際には、ご自分やご家族が遺伝学的検査を受けるか否かを選択することになります。遺伝情報には「不変性」「予測性」「共有性」といった特徴があるため、遺伝学的検査を受ける際にはご自分の遺伝情報を知ることの意義を理解しておく必要があります。ゲノム医療が実用化され、遺伝学的検査を受ける際に一般家庭で起き得る課題を、このドラマの映像を元に皆様に感じて頂き、ご自身やご家族に起こりうる影響(遺伝情報を知ることの利点と欠点)について、企画者と対話しながらリアリティを持って考えてみませんか?来場者には、子どもから大人までが、ゲノム医学の基礎知識を習得することのできるワークブック「親子であそぼ!!遺伝子るんるん学び帳」(本年3月に企画者が発行)を贈呈致します。

出展者 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構
ゲノム医学普及啓発寄附研究部門
開催日 11月24日(金)、25日(土)、26日(日) 終日
会場 1階 アトリウムエリア
形式 ブース
URL http://scienceportal.jst.go.jp/clip/20170515_01.html
備考 同時通訳なし

タイムテーブル

開催報告

ブースにお立ち寄り頂いた方々にドラマ「知ること、知らないこと ―遺伝子を調べることで生じることとは?-」(2017年11月 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構制作)をご覧頂くことで、遺伝学的検査を受ける際に一般家庭で起き得る課題を感じて頂きました。200名の来場者の方々にドラマの内容の理解度や感想を伺う視聴前後のアンケート調査や「遺伝子を調べることによって、ご自分やご家族に起こり得る影響は、どんなことだと思いますか?」の問いに対するご意見を付箋にご記入頂きました。お子さまには、ワークブック「親子であそぼ!!遺伝子るんるん学び帳」(2017年3月 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構制作)のちがいさがしやシール貼で遺伝の知識に触れて頂き、300冊を配付させて頂きました。11/26には文科省の新妻秀規大臣政務官にご来訪頂き、自分事として感じられる内容であるとのご意見を頂きました。本企画は、人間視点のドラマ(物語)を取り込み、科学コミュニケーションを通じて市民の声を研究開発にフィードバックできるようにうまく設計がなされている点が評価され、サイエンスアゴラ賞を受賞致しました。本企画にご参加頂きました皆さま、ありがとうございました。

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