SCIENCE AGORA

ヒトの未来、未来のヒト
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私たちの未来はどう変わっていくでしょうか?
人間工学や生理学の進歩に伴い、人間の能力を拡張するバーチャル・リアリティ、拡張現実感、ロボット技術などが発達し、世の中が大きく変わりつつあります。それにより、人間自身も、意識的、もしくは無意識に変わってきています。そうした変化をもたらす技術の一部を展示することにより、技術がもたらす環境の変化と私たち自身がどう付き合い、どう変わっていくべきなのか、もしくは変わるべきでないのかを、技術研究の最前線にいる科学者や哲学者を含めた様々な分野の専門家と一緒に考えます。

出展者 東京大学
開催日 11月16日(土)、17日(日) 終日
会場 5階 テレコムアリーナ
形式 ブース
URL https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/index.html
備考

開催報告

東京大学の科学系と人文系の4つの研究室と協働して展示を行いました。

先端科学技術研究センターの稲見・檜山研究室からは、過去の科学館の展示を体験できるVR技術や、非常に小さなものを見ながら実際に触ったような感覚が音と触覚で体験できる指先装着型顕微鏡装置を展示しました。

工学系研究科の川原研究室は、中にいるだけで電子機器が充電できる部屋のドール・ハウスサイズの模型や、あらゆる平面に自由自在に構築できるパネル型充電システム等のワイヤレス充電技術を紹介しました。

工学系研究科でウェアラブルデバイスの研究を行う染谷研究室からは、センサーが埋め込まれたXenomaスーツの体験展示や、今まで研究室で開発してきた試作品を展示しました。

国際哲学研究センターからは、これらの工学系の研究について「哲学」の観点を入れて人間と技術がどう共生していくべきか問いかけ、来場者が葉っぱ状の紙に書いた問いや答えのアイデアをパネル上の木に貼っていく企画を展示しました。

ブースには二日間で約700人が訪れ、幅広い年齢層の来場者に最先端の科学技術を体験いただきました。人間はどんな未来を生きていきたいのか考える機会を提供できたのではないかと思います。

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