SCIENCE AGORA

2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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No.03-C1911月3日(水)19:00~

博物館×テクタイル~大昔の生き物と私たちの暮らし

 

ACADEMIJAN(CoSTEP16期有志の会)  

企画概要

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新型コロナウイルス感染症は、人々の物理的な体験や共有の機会を奪いました。この影響を大きく受けた1つが「博物館」です。

そこで私たちACADEMIJANは、withコロナ時代における博物館の新しい楽しみ方を模索するため昨年度のサイエンスアゴラへ出展し、触感を転送する「テクタイル」によって遠隔で博物館の展示標本を“感じる”ワークショップにトライしました。

今年度はその続編として、引続き「はくぶつかん×テクタイル」のコンセプトで博物館の普遍的な価値へ触れてもらうとともに、「生態系と私たちの暮らしの関係」を参加者・研究者・科学技術コミュニケーターが一体となって考えます。



 

登壇者プロフィール

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南澤 孝太 Minamizawa Kouta

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)教授。
2010年東京大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2019 年より現職。触覚技術を活用し身体的経験を伝送・拡張・創造する身体性メディアの研究開発と社会実装、Haptic Design を通じた触感デザインの普及展開、新たなスポーツを創り出すスポーツ共創の活動を推進。

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芝原 暁彦 Shibahara Akihiko

地球科学可視化技術研究所所長、恐竜学研究所客員教授。古生物学者・理学博士。
筑波大学生命環境科学研究科博士課程修了。2017年まで産業技術総合研究所の地質標本館所属。古生物の3Dモデル計測のほか、精密模型とプロジェクションマッピングを応用した精密地形模型の研究開発を行い、取得した特許をもとに産総研発ベンチャー「地球技研」を16年設立、代表就任。研究とビジネス両面から地球科学情報アウトリーチに努める。

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森 健人 Mori Kento

一般社団法人路上博物館 代表理事。
2015年東京大学大学院理学系研究科博士課程卒業。
博士論文はラッコの遊泳運動と股関節の可動性に関する解剖学的研究。同年より国立科学博物館支援研究員、その後、同館科学系博物館イノベーションセンター勤務を経て2020年5月より現職。博物館標本の価値をより向上させるべく、標本をもとに制作した3Dプリントレプリカを用いて路上にて展示を行う「路上博物館」に取り組んでいる。

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相場 大佑 Aiba Daisuke

三笠市立博物館 主任研究員。
2017年横浜国立大学大学院環境情報学府修了。博士(学術)。
2015年より現所属。古生物学が専門で、特に中生代白亜紀に北西太平洋地域で繁栄した異常巻アンモナイトの分類、進化や生態について研究を行っている。博物館活動では、新しい科学体験を追求し、様々なものと古生物学を組み合わせた展示を提案している。1989年東京都生まれ

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ACADEMIJAN

北海道大学CoSTEP16期修了生の有志による、科学技術コミュニケーションの実践コミュニティです。科学技術を介して、面白い・楽しい・驚きといった感覚「センスオブワンダー」を、様々な方と共有するための活動を2021年4月よりスタートしました。様々なバックグラウンドを持つメンバーが約20名参画しています。

https://www.academijan.com/

出展レポート

企画概要の補足

◆ For 参加者

  • 自身の「Life」と生態系の関係を知ってもらうことで、未来へ向けたアクションを考えるきっかけとなること
  • コロナ禍でも身近なところに楽しさ・面白さが存在していることを感じてもらい、ポジティブでしなやかな生活を送るモチベーションとなること

◆ For 博物館

  • 普段出会うことのできない魅力・事象・問題へ“体系的に”触れることのできる場として、博物館への期待値や存在意義を高める一助となること
  • with コロナ時代における新しい博物館のあり方・楽しみ方を提案することで、コロナ禍で苦労する関係者を元気付けること(※昨年度から継続する思い「『コロナだからできない』を『コロナをきっかけにできた』へ」)

◆ For 科学技術コミュニケーター

  • 科学と社会の間に立つ/需要と供給をつなぐ存在である科学技術コミュニケーターだからこそできることを見出し、コミュニティを活性化すること

セッションで話し合った未来像

①私たちの「Life」と生態系との関係

②テクノロジーを用いた未来の博物館像

セッションでの意見、論点

  • 生物が元来、環境の変化に応じて強靭かつ柔軟に生き延びる力を持っていること
  • 人間も生態系の一部であり、生態系の“変化”が身近な事象であること
  • 現代の私たちの営みが生態系に「第6の大量絶滅」と言われるほどのインパクトを与えていること
  • 私たちが生態系と調和した暮らしを送るために、今すぐに自分が取ることのできるアクション
  • テクノロジーによって生まれつつある展示の新たな潮流
  • テクタイルなどのテクノロジーで実現し得る新たな体験や、未来の博物館像
  • 物事を体系的に捉えることの重要性

セッションで出たキーワード

博物館、展示、化石、生態系、大量絶滅、乱獲、レッドリスト、テクタイル、バーチャル、SDGs、暮らし・営み

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