SCIENCE AGORA

2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

f_icon
twitter_icon
jst_logo_icon

No.03-A1911月3日(水)19:00~21:00

学研の付録性をAR三兄弟と考えてみる

 

学研 Gakken

企画概要

img03-a19_00

学研が提供してきた「科学と学習」「大人の科学」の最大の特徴は付録。編集者は付録の企画立案に眠れぬ日々を過ごし、開発・商品化に神経をすり減らしてきました。

なぜ、これほどまでにストイックに付録にこだわってきたのか。書店に付録付き商品が夥しく並ぶ今、「科学」の付録のレゾンデートルとは?

これまでの科学の付録をご紹介しながら、長く開発責任者をつとめている編集者に、付録の魔性に取りつかれ科学オタクと化した学研社員とAR三兄弟が、魅力・伝えたかったことを探り「付録性」に迫ります。

さらに、今後、付録のカタチは、リニアな進化を遂げるのか、まったく新しい展開・拡張をしていくのか、付録性の未来を考えていきます。

登壇者プロフィール

img03-a19_01

川田 十夢 Kawada Tom

1976年熊本県生まれ。10年間のメーカー勤務で特許開発に従事したあと、やまだかつてない開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。複数の特許をうっかり保有している。毎週金曜日20時からJ-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中、開発密着ドキュメンタリー『AR三兄弟の素晴らしきこの世界 パート4』が年内にBSフジで放送予定。

img03-a19_02

西村 俊之 Nishimura Toshiyuki

早稲田大学卒業後、平成元年に(株)学習研究社入社。小学生向け学年別雑誌「科学」と「学習」シリーズの企画・編集に携わり、「4年の科学」、「5年の科学」「6年の科学」「6年の学習」等の編集長を歴任後、2003年創刊の「大人の科学マガジン」では副編集長、2004年から編集長を担当。現在、学研科学創造研究所所長及び大人の科学マガジン統括編集長。

img03-a19_03

田村 尚志 Tamura Takashi

学研プラス 学びソリューション事業室 室長

専門は、科学コミュニケーション、科学の魅力をオタクの立場から伝えること。今、興味があることは、位相差顕微鏡と微分干渉顕微鏡を用いたミクロ領域のアート性。付録の思い出は、○年の科学の付録、特に化学系の試薬を使うのがもったいなく、編集部に電話して「使い切ってしまったので追加が欲しい」とお願いをしていたこと。付録の様式美を追求していたのだろう。

プログラム

 

■ 学研の科学の付録を振り返る

学研のかつての付録の変遷、次代の流行、不動の人気アイテムなどをご紹介します。

 

■ AR三兄弟 川田十夢さんが気になる付録は?

川田さんお気に入りにの付録をいくつか取り上げ、その魅力について語ってもらいます。

 

■ 付録性の拡張と未来

付録性…そもそも付録とは何なのか。拡張された付録の未来は?

出展レポート

企画概要の補足

付録の過去を振り返り、俯瞰してみると、時代が要求してきたもの、充足されたもの、逆に不足していたものなどが見えてくるのではないか。それらを整理することで未来の付録が見えてくるのではないか。

セッションで話し合った未来像

今まで開発してきた科学の付録を振り返り、そのレゾンデートルを確認した上で、これからの教育に必要な未来の「付録」と、その利用シーン、課題などを話し合った。

セッションでの意見、論点

  • 伝えるべき原理原則は変わらないが、その伝え方は時代背景、流行等に影響され、付録の形や見せ方が変わってきている。1960年代は理科教材そのもの、1970年代からは、機能も見た目もデザイン性が取り入れられてきた。1980年代は、ファンシー性などがより強調されていたが、1990年代にはシンプルなものに回帰している。
  • これからは、使い方、評価なども含め、より利用者に合った形になるよう多様化していくことが求められる。
  • 安全面については、時代とともにより厳しい基準が要求されるようになっているが、理解しておくべき危険性が伝えられていない可能性がある。ARなどの技術で、危険が可視化できるようになれば、「危ない」ということで使われなくなってしまった付録も新たな価値基準で再評価、再検討できる。
  • 年齢、教科の枠を超えた付録…今でのように学齢ごとではなく、知識やスキルに応じた付録
  • 利用者参加で進化し続ける付録があると良い。
  • 原理を学ぶには、実際に作ってみるのが一番(付録性の本質)。例えば、プログラミングで計算機を設計、制作することで、演算の本質を学ぶことができるとか。プログラミングは、このように実際に動いて活用できることが重要。ごっこや、もどきはダメ。

セッションで出たキーワード

失敗を共有し、学べる付録

関連企画

学習・体験・ものづくりに関する企画一覧

03-A17 もし「未来」という教科があったら、どんな授業??

03-C17 実務の達人達の知恵をヒントに夢ある未来を考えましょう

03-C19 博物館×テクタイル~あなたは何を伝え、残しますか?

03-D13 この手から「新」技術?ひみつの研究道具箱ゲーム

04-A19 科学技術と文化・教育の社会に対する役割と未来の可能性について考える

06-A19 フラーレンプロジェクト:多面体アパートからサイエンスのカタチ

06-B10 折り紙の手法を使ってユニバーサル・ジョイントを作る

06-B13 絵本で科学実験 ストローハウスで耐震技術に挑戦

06-B19 オンラインコミュニティで生まれる化学反応~十人十色な科学への向き合い方~

06-D17 科学実験@ボリュメトリックスタジオ作戦会議

06-E17 そもそも放射線って何?生活の中からお答えします!

07-A13 科学の工場見学〜科学はどうやって生まれる?〜

07-C10 コロナ禍で変化・発展した「算数・数学の学びの形」とこれから必要な算数・数学の教育

07-C13 機械学習を用いた「分類」を体験しよう

07-E17 敷きつめて発見しよう!組み合わせから生まれる多様性

10-A13 共創型ボードゲーム「Changing」〜新感覚のカラフルリバーシ!?〜

10-A15 オンラインで科学実験教室を開催しよう!

Y-01   原子・分子をのぞいてみよう-身体も地球も原子・分子という暗号でできている!-

Y-02   生きもののしくみを理解するための学修支援ツールの開発

Y-05   シャボン玉で科学しよう!

Y-06   めざそう、科学のオリンピアン!

Y-09   モバイル顕微鏡で探るミクロ世界 光、紫外光による多種多様な観察とその応用

Y-12   測量ワークショップ「ナスカの地上絵の再現」実践ドキュメンテーション

page top