SCIENCE AGORA

2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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No.06-B1711月6日(土)17:00~19:00

ここまできた!核融合エネルギー実現への道
~イーター建設の現場から~

Quest for Fusion Power Generation - Let's look into the ITER Construction Site!

量子科学技術研究開発機構 量子エネルギー部門
Fusion Energy Directorate, National Institutes for Quantum Science and Technology

企画概要

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超巨大国際プロジェクト・イーター(ITER)。いま、核融合エネルギーの実現にむけて、日本、アメリカ、欧州など世界35か国が協力し、世界最先端の科学技術を集結して構成機器の開発や装置の組み立てを進めています。

フランスの建設現場から最新の状況をお伝えするバーチャルツアーと機器開発に取り組む研究者たちが核融合エネルギーにかける熱い思いを語るパネルディスカッションの2本立てでお送りします。

持続可能なエネルギーとして期待される核融合エネルギーの研究は、どこまできたのか。イーターという巨大装置に次々と組み込まれていく最先端の大型機器の数々。その壮大なスケールと研究者の熱い思いを感じてください。

ITER Project - an ambitious energy project of unprecedented scale. The ITER members such as Japan, US, and EU put together their cutting-edge science and technology to construct this world's largest fusion device and to demonstrate the feasibility of fusion as a large-scale and environment-friendly source of energy.

This program consists of a virtual tour exploring the construction site in southern France and a panel discussion by the researchers on the R&D of the ITER components and their ambitions for the Project.

Let's look into the latest progress of the researches to utilize fusion as a sustainable source of energy in the coming future and the construction of ITER with the gigantic components coming from numerous countries. Please join us to see and feel the scale of this superb international project and the passion of the researchers working toward the success of ITER.

登壇者プロフィール

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井上 多加志 INOUE Takashi

量研 ITERプロジェクト部 部長

1986年から那珂研究所で水素負イオンを用いた中性粒子入射加熱装置(NBI)の研究開発に従事。当時100mAしかできなかった負イオンを10アンペアまで増やし、100万ボルトで加速してITER用NBIの目標をクリア。

初代JT-60と共に研究人生を始め、ITERファーストプラズマが楽しみ。休日は歩き始めた孫を追いかけて右往左往。

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正木 圭 MASAKI Kei

量研 ITERプロジェクト部 ITER連携戦略グループ 上席研究員

1993年から、核融合実験装置JT-60U容器内機器の研究開発、さらにその後継装置であるJT-60SAの設計と組立に関わってきた。現在、フランスにてITERの建設に携わっている。

最近は料理に目覚め、休日は自分の好きなものを作って家族に振る舞っている。

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関 洋治 SEKI Yohji

量研 ITERプロジェクト部 プラズマ対向機器開発グループ 主幹研究員

2007年から那珂核融合研究所でプラズマ対向機器の開発研究に従事。主にITERダイバータの研究開発に取り組んできた。

ITERプロジェクトが目的を達成し、国内だけでなく国際的にFusion Energyの様々な動きが大きく前進することが楽しみ。
趣味は料理。休日は育児・家事をして過ごす。

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中本 美緒 NAKAMOTO Mio

量研 ITERプロジェクト部 超伝導磁石開発グループ 主幹技術員

2017年から那珂核融合研究所でITERのトロイダル磁場コイルの開発研究に従事。主に巻線部製作や巻線部とコイル容器の一体化製作に取り組んできた。

ITERに到着したトロイダル磁場コイルの現地据え付け作業を実際に目にすることを目標としている。
趣味は弓道。

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新屋 貴浩 SHINYA Takahiro

量研 ITERプロジェクト部 RF加熱開発グループ 主任研究員

荷電粒子の高周波加熱が専門。2020年から那珂核融合研究所でITERジャイロトロンの開発研究に従事。まずは開発したジャイロトロンでITERファーストプラズマを着火するのが楽しみ。趣味はテニス。

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丸山 孝仁 MARUYAMA Takahito

量研 ITERプロジェクト部 遠隔保守機器開発グループ 主任研究員

2012年から那珂核融合研究所でITERの遠隔保守用ロボットの開発研究に従事。主に制御システムに取り組んできた。ITERを円滑にメンテナンスすることを目指している。

趣味はバドミントン。休日はプログラミングの勉強をしたりする。

プログラム

17:00

第1部 イーターを見にいこう(バーチャルツアー)

南フランスで建設が進むイーターとは、どのような装置なのか。現地では各国から到着した大型機器が次々と運び込まれ、組み立て作業が進んでいます。現地から最新の情報をお届けします!気になる装置や南フランスの雰囲気など、ぜひチャットでご質問ください。

17:30

第2部 イーターがめざす未来のエネルギー(パネルディスカッション)

イータープロジェクトに参加している研究者たちの生の声をお届けします。機器開発の担当者たちが登壇して、超大型国際プロジェクトに参加する意義や核融合エネルギー実現にかける熱い思いを語り合います。

ご質問にパネリストがお答えしますので、ぜひチャットでご質問をお寄せください。

出展レポート

セッションで話し合った未来像

核融合で発電した電気が供給される未来

セッションでの意見、論点

  • イータープロジェクトの難しさ
  • イータープロジェクトのやりがい、魅力
  • 長い核融合の研究の歴史がありながらなかなか実現しなかった理由、今後のイーターにおける展望
  • 世界に認められる日本の技術力の高さ
  • イーターへの産業界の参画・貢献
  • 国際プロジェクトの難しさ、やりがい
  • イーターから原型炉への展開、将来の核融合発電への道すじ

セッションで出たキーワード

核融合エネルギー、核融合発電、ITER、イーター、プラズマ、磁場、トロイダル磁場コイル、ロボット、ダイバータ、テストブランケットモジュール(TBM)、JT-60SA、原型炉、フランス

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