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2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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No.07-B1511月7日(日)15:00~17:00

ヒトの睡眠・人間の睡眠 ―眠らぬ社会の未来を考える―

Sleep in the Future: What is an ideal sleep?

ERATO上田生体時間プロジェクト・理化学研究所BDR

ERATO Ueda Biological Timing Project/RIKEN BDR

企画概要

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この企画では「睡眠」、特に「良い睡眠」について考えたいと思います。睡眠は重要で、みんな良い睡眠をとりたいと思っています。でも「良い」睡眠ってどういう睡眠でしょうか?生物が求める「良い睡眠」と社会活動をする上での「良い睡眠」は同じでしょうか?この企画では、3人の演者から生物学の視点、医学の視点、社会の視点からみた睡眠について話題を提供し、皆さんとの対話を通じて「良い睡眠」を考えてみたいと思います。また、睡眠の視点から社会の未来について考えたいと思います。

In this program, we would like to think about "sleep", especially "good sleep". There is no doubt that sleep is essential for us, and everyone hopes to have a "good" sleep quality. However, what kind of sleep is "good"? Is the social definition of a "good" sleep the same as its biological definition? In this program, three experts will introduce the biological, medical, and social aspects of sleep. Through dialogues with you, we would like to think about "good sleep". We would also like to think about the future of our society from the viewpoint of sleep.

登壇者プロフィール

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大出 晃士 Ode Koji

東京大学大学院医学系研究科システムズ薬理学教室 講師

ERATO上田生体時間プロジェクト 研究総括補佐(兼)分子制御グループグループリーダー

マウスをモデルに睡眠の仕組みについてアクティブに研究を進める。生化学、情報科学、マウス遺伝学など自然科学の様々な切り口で睡眠を探求している。

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駒田 陽子 Komada Yoko

明治薬科大学 リベラルアーツ 准教授

ヒトの睡眠の在り方について、精神生理学の立場から探求を進める。睡眠に対する多角的な取り組みで知られ、コロナ禍で睡眠の変化が議論される現在、その研究が注目を集めている。

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重吉 康史 Shigeyoshi Yasufumi

近畿大学医学部解剖学 教授

体内時計の研究者であり、近畿大学病院で睡眠・体内時計外来を担当する医師。基礎医学の研究をすすめながら、その知見を臨床現場に還元すべく呼吸器アレルギー内科医師として専門外来をもつ。

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南 陽一 Minami Yoichi

東京大学大学院医学系研究科システムズ薬理学教室 特任准教授

ERATO上田生体時間プロジェクト 研究推進主任(技術)

司会。マウスからヒトまで体内時計の研究に従事してきた。

プログラム

 

オープニング

 

講演

講演1.「生物からみた睡眠」大出晃士

講演2.「社会から見た睡眠」駒田陽子

講演3.「医学からみた睡眠」重吉康史

 

ディスカッション1

小グループに分かれ、参加者の皆さまに議論していただきます。

テーマ「良い睡眠とはなにか」もしくは「パネルディスカッションで聞きたいこと」

 

ディスカッション2

パネルディスカッションを行います。

参加者の皆さんから出た疑問に答え、「良い睡眠」とは何か、「睡眠」の視点から未来社会はどのようになるか、考えてみます。

出展レポート

セッションで話し合った未来像

睡眠のために社会を変える、睡眠によって社会を変える(その人にふさわしい睡眠を取れる社会をめざす)
「眠気」「寝心地」の客観評価手法の将来的な開発への要望
主観を満たす睡眠治療、認知行動療法的アプローチ(主観を主観のまま認知を変える)

セッションでの意見、論点

○睡眠には多様性があり、評価には主観が入る

  • 主観を主観のまま、認識を変える(医学的アプローチ)
  • 客観的指標を開発することで、主観的評価を客観的評価に変えていく
  • 正体が不明なものを生物学的アプローチから見いだされる物質などを指標として、客観化できるように

○コロナ禍と睡眠

  • 自由に睡眠をとれるようになった良い面
  • 部屋にこもって体内時計が乱れた悪い面
  • モデル化の手法の開発
  • 生き物の睡眠のバラエティと人の睡眠時間の長さのバラエティ
  • 睡眠・覚醒とホルモン制御

セッションで出たキーワード

主観的評価、客観的評価、認知行動療法、モデル化、眠気、寝心地、コロナ禍、リモートワーク、光、学生、労働者、睡眠時間、ショートスリーパー、ロングスリーパー、シアノバクテリア、キリン、クラゲ、ヒト、コルチゾル、メラトニン

参加者からの質問と回答

当日参加者の皆さまからいただいた質問への登壇者からの回答はこちらからダウンロードいただけます。

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