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2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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No.07-D1711月7日(日)17:00~19:00

食用昆虫と共にある未来

 

食用昆虫科学研究会  

企画概要

今と同じ食材を得ることのできない未来で、私たちは何を食べて生きていくのか。本企画では「食用昆虫」という資源に注目し、昆虫に期待されている役割 や 私達の取り組みをご紹介いたします。 またより良い未来にするために何ができるのか、来場者のみなさまと対話しながら一緒に考えていきたいと思います。

 

登壇者プロフィール

佐伯 真二郎 

NPO法人食用昆虫科学研究会理事長、「蟲ソムリエ」。

昆虫学をベースに400種類以上の昆虫を味見、記録している。現在はラオスに滞在し、農村部の栄養不良と低所得を改善するために、食用昆虫の養殖・普及・教育に努めている。

水野 壮 

NPO法人食用昆虫科学研究会副理事長。

大学生物講師として教鞭をとるかたわら、昆虫食研究に打ち込む。害虫を益虫として活かす方法の一つとして昆虫食を捉えている。

内山 昭一 

NPO法人食用昆虫科学研究会理事、NPO法人昆虫食普及ネットワーク理事長、昆虫料理研究家。

幼少より昆虫食に親しみ、1999年から本格的に研究活動に入る。どうすれば昆虫をよりおいしく食べられるか、味や食感、栄養をはじめ、あらゆる角度から食材としての可能性を追究している。

井上 貴晴 

NPO法人食用昆虫科学研究会会員。

食品開発を専門としており、食品素材としての昆虫のポテンシャルを追求している。

伊藤 貴広 

NPO法人食用昆虫科学研究会会員。

昆虫の自家養殖に取り組み、現在15種の昆虫を飼育している。

芦澤 洋平 

NPO法人食用昆虫科学研究会会員。

山梨県富士川町で150年続く養蚕農家「アシザワ養蚕」の6代目。伝統的な繭糸を主産物とする養蚕業に留まらず、食用として美味しいカイコの生産にも精力的に取り組んでいる。

田部 翔太 

NPO法人食用昆虫科学研究会会員。

幼い頃から昆虫を好み、現在は大学で昆虫食の研究をしている。

プログラム

17:00

食をとりまく環境変化 と 食用昆虫に期待される役割についてご説明します。また食用昆虫を用いた課題解決の実例として、私たちが取り組んでいるラオス農村部における栄養不良・低所得の改善についてご紹介いたします。

(講師:井上、佐伯)

17:30

食べて美味しい昆虫と、昆虫養殖の実践についてご紹介いたします。

(講師:内山、伊藤)

18:00

養蚕農家から昆虫食への挑戦、昆虫の食べ方にまつわる新しいアプローチなど、食用昆虫と共にある未来に向けた新進気鋭の取り組みをご紹介いたします。

出展レポート

企画概要の補足

「食」を取り巻く環境は、近年急速に変化しています。世界の人口が増加し、工業化により環境へのダメージが蓄積し、数十年後には今と同じ食生活を続けることができないと予測されています。より環境負荷の少ない、それでいて美味しくて満たされる食が必要なのです。私たちが取り組む食用昆虫も、未来を担うポテンシャルを秘めた食材です。今と同じ食材を得ることのできない未来で、何を食べて生きていくのか、より良い未来にするために何ができるのか。今回の企画では、「食用昆虫と共にある未来」について、来場者との対話を通して考えを深めたいと思います。

セッションで話し合った未来像

昆虫を活用し、持続可能な食糧生産ができる社会。

セッションでの意見、論点

  • 養殖方法は日本の伝統的なもので行うべきか、近代化した手法を取り入れるべきか?
  • 昆虫を食べる際にどのようなことに気をつけるべきか?(調理やアレルギー)
  • 昆虫の見た目で食欲が湧かない、イメージを払拭できない
  • 昆虫食は採算が悪い。どうやってビジネスとして成立させれば良いのか。
  • 蝗害を昆虫食の技術で解決できるのか?
  • 昆虫養殖の技術と知的財産について
  • 雑食昆虫の味を上げる方法

セッションで出たキーワード

コオロギ、デュビア、ゴキブリ、カイコ、美味しさ、養殖/飼育、味、餌、価格、アレルギー、愛着、食欲、知的財産

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