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最終更新日 2011/12/20
Mb-13 サムネイル
Mb-13 サイエンスショー・上映・演示
水の不思議(網で水を止める)
主催
夏目雄平(千葉大学理学研究科・理学部物理学科)
共催等
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網で水をすくえないが、コップの水を止めることは出来る。その実験の他、ピンポン玉とかハンカチで水を止めることも試みる。そして、ゴムひもで作った表面張力のモデルを見せ、そのひもの一部を切断する働きが、界面活性剤(洗剤)であることを説明する。
ひとこと感想
難しい問題が山積していますが、国民一人一人が、基礎科学を踏まえて、判断してゆく環境を整えることが、究極の解決策です。その意味でも、サイエンスアゴラの試みが継続されることが極めて重要です。(夏目雄平 さん)
実施報告など
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記録音声・映像
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会場配布チラシ
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日時
11/19(土)10:30-11:30
会場
日本科学未来館 1階 プレゼンテーションブース
内容
網で、コップの水を止めてみよう。もし、うまく水が止まったら、それは単純に「表面張力のため」だけでなく、大気圧などが重要な働きをしている。このことは、ハンカチでコップの水を止めると、その面がコップの内側に凹面的に変形することからもわかる。次に、試験管に水を入れて、逆さにして止めてみよう。この出来そうにないことが、もしうまくいったら、表面張力の働きと大気圧の力が協力した微妙なバランスで維持されていることがわかる。また、もし、水が落ちてしまったら、それは、空気の泡の入り込みと水の排出が、試験管の口で役割分担してしまったためである。この役割分担問題に関連して、ペットボトルの側面に2つ孔を横に開けたものと縦に開けたものを用意して、水を入れて栓をして、水の止まり方、出方を調べてみよう。さらには、孔を3孔、4孔に増して試してみよう。これは、「世界初」の実験である。最後に、ゴムひもで作ったネットの模型を使って、表面張力を説明する。そして、界面活性剤(洗剤)は、このゴムひものネットの一部を切断することに対応することを示す。実際にネットの中心を切ってみます。
主な登壇者など
夏目雄平(千葉大学理学研究科) 
参考URL
http://zeong.s.chiba-u.ac.jp/natsume.html 
事前申込
なし(自由に参加できます)
備考
本実験については、夏目雄平著「やさしい化学物理---化学と物理の境界をめぐる---」(朝倉書店,2010年)のなかの第12章、13章に議論されています。また、子供の科学(誠文堂新光社)の夏目雄平の記事(2009年5月号p.36~)にも載っています。 
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